株価は上がっているのに、なぜ暮らしは楽にならないのか?
2026/07/14~今だからこそ考えたい「家計防衛」と将来への備え~
最近、「日経平均株価が最高値を更新」「株価が好調」といったニュースを目にする機会が増えました。
しかし、そのニュースを見て「景気が良くなった」「生活が楽になった」と実感している方は、それほど多くないのではないでしょうか。
実際には、食料品や電気・ガス代、ガソリンなど、日々の生活に欠かせないものの価格は以前より高くなっています。
「株価は上がっているのに、なぜ生活は苦しいのだろう?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
その理由の一つは、**株価を押し上げている企業と、多くの人が働く企業との間にギャップがある**からです。
現在の日本株をけん引しているのは、AI・半導体関連企業や海外で多くの利益を上げる輸出企業、そして金利上昇の恩恵を受ける銀行・保険会社など、一部の企業です。
もちろん、それらの企業が日本経済を支えていることは間違いありません。
しかし、日本には多くの中小企業があり、原材料費やエネルギー価格の上昇、人件費の負担増などに苦しみながら経営を続けています。
賃上げが進んでいるというニュースもありますが、すべての企業が同じように賃金を上げられるわけではありません。
そのため、「株価は高いのに生活は楽にならない」という状況が生まれているのです。
「投資をしましょう」だけでは解決しない
最近は資産形成の大切さが盛んに取り上げられています。
もちろん、長期的な資産形成は将来への備えとして非常に有効です。
しかし、「投資を始めましょう」と言うのは簡単ですが、毎月の生活で精一杯というご家庭も少なくありません。
実は私自身も、投資を本格的に始められたのは30代後半になってからでした。
生活にある程度の余裕ができて初めて、「将来のために積み立てよう」と考えられるようになったのです。
だからこそ、投資ができない方に「今すぐ始めましょう」と言うつもりはありません。
まず大切なのは「家計を守ること」
将来への備えは、投資だけではありません。
まずは、
* 毎月の固定費を見直す
* 保険の内容が今の生活に合っているか確認する
* 無理のない範囲で生活防衛資金を準備する
* 借入金の金利動向を把握する
こうした「家計を守ること」が何よりも重要です。
毎月5,000円、1万円でも支出を減らせれば、その効果は何年にもわたって家計を支えてくれます。
そして、少し余裕ができたときに、無理のない範囲で積立投資などを始めれば十分です。
将来を悲観する必要はありません
物価は上がり、金利も少しずつ上昇しています。
これから先、不安を感じる場面もあるでしょう。
しかし、将来に備える方法は一つではありません。
大切なのは、「何も行動しない」ことではなく、「今の自分にできること」を一つずつ積み重ねることです。
家計を守ることも立派な資産形成です。
そして、その先に少しでも余裕が生まれたら、将来への準備を始めればいいのです。
焦る必要はありません。
皆さま一人ひとりの生活に合った備え方を、一緒に考えていければと思っています。

